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<10>いちご食べ放題♡新春いちご狩りに行ってきました

2025/01/18

自炊、楽しんでますか?


人生が大逆転する自炊の法則をお伝えしている自炊コーチの藤本裕子です。


本日は「真っ赤ないちごが美味しいとは限らない」について書いてみました。


正月休み、帰省していた妹家族と一緒にいちご狩りに行きました。


いちごの旬は4月~5月なので本来ならまだまだ先ですが、

ビニールハウスという文明の利器のおかげで、真冬でも真っ赤ないちごが食べられます。本当にありがたい!!!


ぬくぬくの温室の中で、甘いいちごを好きなだけ食べられるなんて贅沢すぎるイベントです。

大人も子どももテンションあがります。


最初にいちごの摘み方を教えてもらったら、あとは自由に採って食べて採って食べて採って食べて…(笑)


美味しいのはどれかな?!なんて、最初は一応選んでみるけど、

結局、どれも美味しいので選ぶ必要なんてなかったとすぐに悟ります。とにかくどれも美味しいのだーーー!!!


そんなとき、10歳の姪っ子が「赤いいちごも美味しいけど、青いやつも美味しいね!」と言うではないですか。

よく見ると、真っ赤ないちごではなく、熟す前の青っぽいいちごばかり食べています。


まさか、そんなはずはないでしょう?と半信半疑で食べてみてびっくり!!!

これが信じられないほど美味しかったのです。


もしかしたら真っ赤ないちごより青いいちごの方が美味しいのではないか?

(私だけでなく妹夫婦も同じ感想でしたよ!)


真っ赤ないちごは、しっかり熟しているのでやわらかく甘みも強いです。

だからこそ老若男女を問わず人気があるし、誰もが食べたいと思うでしょう。だけどちょっぴり単調です。


それに対して、熟す前の青いいちごは歯ごたえがあり、甘みと酸味の両方を兼ね揃えています。

その味わいは複雑で、もうひとつ、もうひとつと手が伸びます。


衝撃が走りましたよ。


知らず知らずのうちに、いちごは赤いほうが美味しい、甘ければ甘いほどいいと思い込んでいたことに。

食べものは、「甘い」とか「辛い」といった単純な言葉で説明できるものではないのに、わかりやすさに流されていたことに。


例えば大根を生で食べると、甘くて苦くて辛い味がします。

いろんな味が絡み合っていて、美味しさはひとつではありません。

品種や産地、季節や生育状況によっても違います。


料理も同じです。

味噌汁や煮物など、野菜の旨味が前面にでる場合もあれば、調味料の味を強く感じる場合もあって、

同じように作っても美味しさは画一的ではありません。


どれを美味しいと思うかは、その人の味覚に委ねられます。

青いいちごが美味しいと思うかどうかも、その人の味覚の広さや深さ、美味しさの幅によるでしょうが、

様々な味わいを感じ、許容できたほうが食べる楽しみは増すと思います。

子どもは、そんな柔軟性をもっている気がします。


最近は、チェーン展開のお店も多く、どこでもかわらず同じ味、いつもの味が食べられるシステムが出来上がっています。

決まった材料と決まった調味料、同じ分量で同じ作り方、

それは安心のひとつではあるけど、他の味を感じる機会を失っているということでもあります。


私は、食べものにはいろんな味があるということを知り、いろんな味覚を感じられるほうが

料理のレパートリーは広がるし、肩の力を抜いて料理ができると思います。


そのためには、決まった味に仕上げることを美味しさのゴールにするのではなく、

出来上がった味(それが狙った美味しさじゃなかったとしても)をこれもありだなと受け止められる感性を
まずは磨いていきませんか。