こんにちは!自炊コーチの藤本裕子です
「わたしを取り戻し、わたしを生きる」ための
自炊をお伝えしています。
無理してませんか?と聞かれて
「全然、大丈夫です!」
「平気です!」と答えてしまう人は
誰よりも無理してる人だと思います。
なぜなら、私がそうだから(笑)
いい意味で我慢強い。
けれど、それは、ギリギリになるまで
自分が無理していることに気づかない
鈍感さでもあります。
だから無理のない範囲で、とか
無理のない選択をしてねと言われてもなかなか難しい。
なぜなら、自分の認識では
無理してないことになっているんですもの。

そんな私が「ほどほど」を覚えられたのは
自炊のおかげだと思います。
一人暮らしで自炊を始めた頃は
有名料理研究家の素敵なキッチンに憧れたり
料理雑誌に載っているような
美しく盛り付けられたテーブルを参考にしてみたり
身の丈にあわないことをいっぱいやらかしてました。
そもそも
当時は普通のサラリーマンで
平日は働きまくり、週末は遊び回っていた私に
そんな器用なことができるわけもなく
せめてもの、実家で食べてたような
普通の晩ごはんぐらい作りたいと思うけど
自炊歴0年では上手く作れず。
そうやっていろいろ詰んでいく中で、
少しずつ少しずつ
出来ないことは諦める、必要ないことも辞める
どうすればラクに簡単に、手間も時間もかけず
ごはんが作れるか?だけを
追求することになったのです。
それは
がんばれば何でもできる
これぐらいできなくてどうすると
いきがっていた私がたどり着いた
「無理をせずに食べていく」ための
生き残り戦略でした。
料理を教えていて
いろんな人の自炊の悩みをいろいろ聞いてみて
自炊には
その人の「思惑(気にすること)」が
入り込みやすいと感じることがあります。
栄養バランスは整っていたほうがいい
1日30品目は食べたほうがいい
といった健康目線での意向が入ることもあれば
子どもが食べやすいものを
家族が喜ぶものを
手抜きしてると思われない程度に
といったメンタル目線での
期待や狙いが入ることもあります。
それがモチベーションになって
がんばれるなら問題ありません。
だけど、その思惑が
自分の本当に望んでいることとズレていると
人はそれをどこかに溜めてしまいます。
その静かに溜まっていくものが
「無理」なのだと思うのです。
私はとても食いしん坊なので
たったひとつ
「自分にとって美味しいものを食べる」
という部分だけはあきらめることができなかった。
だから、
自炊であっても
外食であっても
そこだけは妥協しないことにして
それ以外は、ほどほどでいいと決めました。
世の中のお母さんたちが
「ごはん作りは適当なの~」と言っているのは
無理をしてもいいことなんかないと気がついて
無理をしなくても続けていける
自分のやり方を手に入れた
達人の言葉ではないかと思います。
台所は
適当に、ほどほどに
無理のない選択を自分に許可していける
そんな場所でもあります。