よかれと思ってやっていることほど、本当は必要なかったり、邪魔だったり、調和を乱してしまうことがあります。
以前、野菜と水と塩だけのめちゃくちゃ美味しいスープを飲んだことがあって、どうやって作るのか聞いてみたら、鍋に野菜と水を入れて煮ただけ。1回も混ぜず、箸やお玉を使うこともなく、最後に塩をひとつまみ入れて仕上げたと言われてびっくりしました!
その方がおっしゃるには、野菜と水と火の力を信頼し、その力が最大限引き出されるように、私はできる限り、手を加えないようにしています。人が手を加えれば加えるほど、その調和を邪魔してしまうから、と。
なんか、すごいことを聞いちゃったと思いました。料理の真髄はこれだ!と思いました。
そうか、私たち、よかれと思って手を出していたけど、それは自分勝手な思い込みで出しゃばっていただけで、ちっとも助けになっていないどころか、邪魔をしていたなんて。
その方の姿勢からは、自然へのリスペクト、信頼、謙虚さ、自分を極限までなくしていく大切さが伝わってきて、スープは、それを実感するのに十分な美味しさと透明感だったから、間違いなく、この世界の真理だと思いました。一気に腑に落ちて、自分の傲慢さが恥ずかしくなったことを覚えています。
そして、料理だけでなく、仕事、人間関係、子育てなど、同じようなことを私たちはしてしまっていることに気づきました。よかれと思って、余計なことを(笑)
しかも、料理はそれほど時間がかからないから何度もやり直せるけど、子育てみたいに時間がかかることで「相手を信頼し、それを最大限引き出すために、できる限り手を加えないようにする!」のは大変です。それ相応の力が求められます。
手をかけすぎない。見守る。余計なことをしない。
自分にできることはたかが知れている。謙虚あれ!
そんなマインドを、どうやったら養えるのか。私は、まずは料理からやってみようと思いました。あの方の美味しいスープを目指して。
その極意を、
天女養成講座でお伝えしています。まだまだ、私も、できてるとは言えませんが、その方向性は指し示せるから、ぜひ一緒にチャレンジしていきましょう。