こんにちは!自炊コーチの藤本裕子です。
「わたしを取り戻し、わたしを生きる」ための
自炊をお伝えしています。
「自分の機嫌をとる」というのは、
いつもニコニコしていることでも、
嫌なことを我慢することでもありません。
不快に感じたとき、それをどう扱うかということです。
例えば、こんな経験ありませんか。
レストランや食堂で
提供される料理にケチをつける人に出会った。
不快に感じることやおかしいと思ったことを
正直に伝えるのがダメなわけじゃない。
けれど、
その伝え方にはエチケットがあると思います。
見た目がよくない、センスがないといった
表面的なことも聞き流せないけど
「なんだ野菜ばかりじゃないか」とか
「こんな薄味じゃ食べられない」など
料理の素材や味つけにかかわるところで
文句を言ったり、持論を展開している人を見ると
正直、どう受け止めたらいいのか
わからなくなります。

この料理ができるまでに
作物を育て、収穫してくれた人がいる。
それを運んでお店に並べてくれた人がいる。
食べられるように料理をして提供してくれた人がいる。
いったいどれだけの人が手間をかけ、
労力を使い、ここまで仕上げてくれたのか
そこに思いが至らない時点で
何か大切な視点が抜けてしまっているのではと思います。
お金を払っている以上、
期待通りのクオリティを求めるのは当たり前、
それが下回っていたのかもしれません。
だけど、
自分の思い通りじゃなかったからといって
(自分のセンスや味覚と違うからといって)
責めるような言動をしたり、
まわりを巻き込んで空気を不穏にするのは
ちょっぴり子どもっぽい感じがします。
子どもなら、
自分で料理をする大変さを知らないし、
自分の言動がまわりにどんな影響を与えるか
わからないから仕方がない。
だけど、大人は違います。
これまでの経験や想像力を駆使して
現状を分析し、
自分なりの答えを持ち、
自分の中で落としどころを見つけるところまで
やりきってほしい。
そこまでやってはじめて、
自分の機嫌は自分でとれていると
言えるのだと思います。

結局のところ、
料理に対して不満を感じるのは、
もしかすると、
自分で作る経験が少ないのかもしれません。
お金を出せば、
それなりのお店にいけば、
自分の思い通りの料理が食べられると
安易に考えているのかも。
私が、自炊をしたほうがいいと思う理由は、
実家暮らしで、
自分で家事をしなくてもいい生活や
ひとり暮らしで、
自分でごはんを作らずお金で買う生活だと
本当の意味で自炊の大変さ、
料理の難しさがわからないからです。
わからないと、
それをしてくれる人の労力を軽んじたり、
感謝の気持ちが薄くなってしまいます。
私自身、自炊をする前は
同じような受け取り方をしていたことがあると思います。
自分で食べるものを自分で作る。
それは、美味しいものが食べられるのは
当たり前のことなんかじゃなく、
大変さや難しさがあると知ること。
そして、そこに直面することで
他者の労力に気づいたり、大変さを想像する力を
養うことだと思います。
自炊とは、
自分の機嫌を他人や環境に委ねることなく
自分で自分をご機嫌にするためのシンプルな練習です。
その積み重ねが、
感情に振り回されず、
毎日をご機嫌で生きる力につながっていきます。