自炊、楽しんでますか?
人生が大逆転する自炊の法則をお伝えしている自炊コーチの藤本裕子です。
本日は「自炊に必要な能力」について書いてみました。
料理の話をしていると「私には料理の才能がないから」とおっしゃる方が多いです。
才能とは、ある特定の分野において優れた個人の資質または訓練によって得られた能力のこと。
確かに、あなたが新進気鋭の料理人になりたいと思うなら、
ほかの人が真似できないような繊細な味つけの才能や美しい盛り付けのセンスが必要かもしれません。
だけど、自分や家族のための自炊にそこまで必要でしょうか?
自炊に求められる能力は平凡なものです。包丁で野菜を切ったり、フライパンで具材を炒めたり、
ゆで卵に塩をふったり、味噌汁に味噌を入れることができたら十分です。
むしろ、本当に必要なのは毎日繰り返される平凡で単純な作業をこなす力。
そして、目標を決め、目の前のリソースを活かし、限られた時間内で、食卓を整える
マネジメントの力です。
マネジメントというと仕事で使う能力だと思われがちですが、
自炊を「毎日の空腹を満たし、楽しみや喜びを提供し、健康を維持するためのタスク」と考えたら、
真摯に取り組んでいきたい立派なプロジェクトです。しかも、一生続きます。
自炊の目的は、食べ盛りの家族のためにボリューム満点の食事を一時間以内で作ることかもしれないし、
風邪をひきかけた自分のためにカラダを温める消化のよい昼食を作ることかもしれません。
いずれにしても、それらの目的を達成するために、冷蔵庫の中の食材をみて、何を作るかを決め、
時間配分を考えながら仕上げるという仕事をこなしていくのですから、それなりの能力が必要です。
もちろん、外食したり、お弁当を買ってきたり、スーパーのお惣菜を使うことも含まれます。
様々な選択肢の中から最適解をみつける決断を繰り返すのは、なかなかに骨の折れる仕事です。
家庭で台所を任される(自炊を担当する)とはそれぐらい大きな仕事をしているのですよ!
本当にみなさまお疲れ様!もっと自分をほめましょう!
そうやって自炊をマネジメントしていると、買い出しから作って食べて片付けてゴミ出しまで、
台所全体をマネジメントすることになります。
そして、台所を円滑に運営するには、自分の時間の使い方や優先順位のつけ方など、
生活全般をマネジメントすることになり、結果、人生のマネジメントにつながります。
Youtubeで人気のコンテンツ「家族が喜ぶ作り置きおかず10品」「1週間で食費2,000円の節約レシピ」
「ダイエッターのための低糖質冷凍弁当」などは、それぞれ、
目的にあわせた自炊マネジメントができている人たちの事例だと思います。
才能やセンスは、そんな風に、自分の目的にあわせた自炊スタイルを編み出す過程で使ってみませんか。
人生には様々なライフスタイルがあり、家族の人数、食事の量や内容はまったく違います。
どんな状態であっても、自分の生活にあった自炊をマネジメントできれば、
料理に迷ったり悩んだりする時間はかなり減らせるようになります。
仕事で学んだマネジメントスキル、ぜひ、毎日の自炊に活かしていきましょう!!!