昨年の夏、いきなりハマったのが漫画です。
中、高校生時代は吹奏楽のことしか考えてなかったから、漫画を読んだ記憶はほとんどなく、いまさら!と、自分でも驚きました。
だけどね、それがめっちゃよかったんです。何かにハマるってすごい発見がありますね。
今回の一番の気づきは、どんなことも、「いきなり宝物には出会えない。」という法則でした!!!
私の漫画バカ話なので、ちっとも壮大なことではありません(笑)
しかも、ハマった漫画はBLというジャンルで、ゲスいだけ、エロいだけのものもたくさんあって、正直、あきれたり、驚いたり、なんじゃこれー!と思うこと多数。
だけど、ときどきキュンとしたり、ほろりと泣けたり、自分の内側にある感情が引き出されるのは面白かった。
そして、そうやって、どこに向かっているのかもわからないまま読み漁っているうちに、漫画やBLといった枠組みを越えて、ココロがふるえ、ガツンとゆさぶられるものが1冊、2冊とでてきたのです。(100冊に1冊ぐらいの頻度で…。)
それは、夏目漱石や武者小路実篤、樋口一葉の本を読んで感動したときと同じ感覚です。赤毛のアンやシャーロックホームズ、ハリーポッターにドキドキワクワクして、眠るのも忘れてページをめくっていたときと同じときめきです。
まさか漫画でと思いましたが、ココロの深いところに届くのは、その作品の中にあるソウルフルなものと共鳴するからで、どんな表現方法であっても、本質をつかんだものはめっちゃ響く。そんなあたり前のことに辿り着きました。
漫画だから娯楽で、文学だから芸術のような線引きはどこにもないのにね。勝手に分類していたのは私です。
魂を込めて仕事している人、生きている人はすばらしい。何をしていても、どんな評価を受けていても、私は超絶リスペクトするわーーー!
それにしても、我ながら、まあ無節操に読み続けたもんだと思うけど、おかげでわかったのは、自分だけの宝物に出会うには、気になったものに、ある程度の時間と労力を注入したほうがいいということ。中途半端だとわからない、手に入らないものがあるということです。
それは、何も漫画や文学のことだけじゃない。仕事でプレゼンしたり資料を作るのも一回ではわからないことがいっぱいあるし、こうやってブログを書くのも繰り返すから工夫がうまれる。
料理も同じです。いきなり簡単に、いつでも手際よく、自分の食べたいものが作れるなんてことは残念ながらありません。繰り返すからわかるし、深まっていきます。
漫画と料理を一緒にするのは少しムリがあるかもしれないけど(笑)
ある程度の時間と労力を注いだその先には、必ず、あなただけの宝物が見つかります。
楽しそうだな、やってみようかなと、心のアンテナが動いたなら、ムダだと思うことや意味がわからないことがあっても、しばらく続けてみて。すっ飛ばさずにやってみて。
少なくとも、漫画を読み漁るよりはずっと実用的なスキルが手に入るし、決してなくならない大切な財産になります。