こんにちは!自炊コーチの藤本裕子です。
「わたしを取り戻し、わたしを生きる」ための
自炊をお伝えしています。
いつの頃からか
たぶん、サラリーマン生活の最後の方
(30代後半)だと思う。
私は時計をつけるのを辞めました。
それまでは
時計はファッションのひとつだったし
社会人生活を営む上でかかせない
必須アイテムでもあったから
何の疑問も持たずにつけていた。
けど、ある時、
これ(時計)があるから
時間に追われたり、縛られたり、
必要以上に気にしてしまうのかも?
と感じて外してみたら、
何の問題もなかっただけでなく
時間の概念が少しずつ変わっていきました。

まず最初に感じたのは、
約束の時間にゆとりができたことです。
時間にいい加減になったとか
守れなくなったのではなく
むしろ反対に
おおよそで動いていたら早めに到着したり
相手が遅れてきても気づかないから
余裕で待ってられるようになったり
それまでは
ちゃんとしなきゃと
必要以上に気にし過ぎていたんだと思う。
もっと、自分の体内時計のようなものを
信頼しても大丈夫なのだと感じる
きっかけになりました。
そしてもうひとつ
7時になったら起床する
12時なったらお昼ごはんを食べる、と
時計で決めていた一日のサイクルを
自分の体感で決める意識が
芽生えたことです。
時計を見ていたときは
「パブロフの犬」状態で
それはそれで必要だったけど
それだけじゃない
もうひとつの時間軸を手に入れた
そんな感じがありました。

料理は「論理」と「感覚」の両方を使う行為です。
例えば、ハンバーグのレシピには
肉をよく捏ねる工程があるのですが
それは粘りをだして
ふんわりジューシーに仕上げるために
必要だと論理的説明ができます。
だけど
フライパンで焼くときの温度は感覚です。
これぐらい熱すれば乗せて大丈夫と
レシピには書けないので
作り手の五感が必要になります。
同じように、料理には
時計で計る時間と自分の感覚で計る時間が
あると思います。
炊飯時間は時計で計れるけど
豚汁を煮込む時間は状況によるし
グラタンを焼く時間はほぼ決まってるけど
ステーキを焼く時間は分厚さによる
といった違いです。
私が時計を手放してよかったなと思うのは
こうやって
時計の時間軸と自分の時間軸の
両方があると気づいたこと。
時計だけでなく自分の時間感覚も
信頼できるようになったことです。
自分の感覚で時間を感じられるようになると、
一日の流れに自然なリズムが戻ってきます。

自分の感覚を信頼するなんて
失敗したらどうしよう、
迷惑かけたらどうしよう、と
最初は怖いと感じるかもしれません。
だけど、自分のカラダが
「もう焼きあがるよ」
「もう火を止めてもいいんじゃない」と
教えてくれたとき
「そろそろお昼ごはんの時間じゃない?」
「そろそろ寝ようよ」と感じたとき
それがあなたの正解です。
心配なときは
時計と照らし合わせて確認すればいいだけ。
そうやってひとつずつ、
自分の感覚にOKをだしていく中で
本当の安心と信頼が戻ってくる。
そして無理に整えなくても
内側の時間や生活のリズムは自然と回っていきます。